読了の向こう側に一体何があるのか

名著読了後の世界が知りたくなった主婦のブログ

『インベスターZ』とファーストペンギンと私の投資。

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「起業で成功するには、死ぬほど恥をかかなアカンいうことやね」

このコマを読んだ瞬間に涙が出た。
そして、今年最後の投稿に何を書くかが決定した。

 

 


先日友だちに『インベスターZ』という漫画にホリエモンが出ているよと教えてもらった。その漫画を知らなかった私はググってちょっと驚いた。投資漫画だった。

読みたい、と思った。
私は今年の7月に株式投資を始めたばかりだったからだ。
投資の本は何冊か読んだし、調べたりもしていたが、漫画はノーマークだった。

 

運良くTSUTAYAで全巻借りられたので、実家にて読み始め、現在8巻を読了した段階だが、感動が止まらずに毎巻大きな独り言を呟いたり、叫んだり、呟いたり、また叫んだり、泣いたり…を繰り返している。客間に籠って。私の両親も祖母も、私がおかしくなったと思っているに違いない。

 

私は人と違うことをしている人が好きだ。
なんだかとても魅力を感じる。ホリエモンホリエモンの作った高校に通っている人たち、DaiGoや橋本徹やN国橘隆、SNSを活用して自分をアピールしている自ら「出る杭」になろうとしている若者たち、を見るのが好き。
この日本でそんな事したら「叩かれる」とわかってるのに、出る杭になろうとする人たち。

 

インベスターZの8巻には、不老不死をビジネスモデルに掲げる大学生の中川という青年が出てくる。皆が「非現実的だ」と否定する中で、ホリエモンは3つの条件をクリアする事を条件に出資をすると言う。

その1つが「ヒッチハイク」。
ヒッチハイクホリエモン自身、大学生の時にハマり、それによって営業力を身につけたと著書『ゼロ』にも書いている。それを、自分が出資するに足る人間かを見極める条件にする…成る程…と、サラサラと読み進めていたが、冒頭のセリフが出てきた所で私は気づいた。
胸が苦しく、熱くなった。

私が「人と違うことをする人たち」を好きな理由がわかった気がした。

 

ヒッチハイクをして青年が学んだ事、それは、
成功するには死ぬ程恥をかかなければならないということ。

 

恥をかきたい人間なんてこの世にいるだろうか。
それも、「死ぬほど」である。

 

いないだろう。みな、逆の事に腐心するはずだ。
誰だって恥をかくのは嫌だ。
人はいつだって褒められたいものだと思う。

 

この人たちは、今まで多くの人々に否定され、馬鹿にされ、死ぬ程恥をかいて、それでも続けてきた人たちなのだ。
私も仕事をしていた時、恥を書いたことは山ほどあった。しかし、私の勤めていた保険業界自体を「そんなものは馬鹿げている」「不必要だ」と言われる事は無かった。
世の中に、今は無いが、今後絶対に必要になると信じて進む道の途中で、「良いじゃん!じゃあやってみろよ!」と国を挙げて背中を押してもらえる環境にある欧米のチャレンジャーたちを横目に、出ては打たれ、出ては打たれる杭となる事を選んだ人たちが居る。

 

そう思った瞬間、私はまたも泣き始め、夫には笑われた。

 

ええい、どうでもいい!笑え笑え!(やけくそ)

 

応援したいという気持ちは、その企業の株を買う事によっても表す事ができる。
現在私が保有している銘柄の中にも、ベンチャー企業がある。
その企業を選んだ最初の動機は違ったが、今は新たに大きな動機が加わった。

 

「あなた方を、応援させてください」という気持ちを持って。

出過ぎた杭は打たれないという諺を信じて。

ファーストペンギンに最大の敬意を表して。
どうかこの大海原で、多くの魚にありつけます様に。

 

明日は大納会
年が変わるこの時期に、インベスターZに出会えて本当に良かった。
私の投資に対する態度を検める、とてもとても良い機会になった。
1月6日の大発会までの間に自分自身と自分の投資を見つめ直そうと思う。

 

 

インベスターZ(1)

インベスターZ(1)

  • 作者:三田紀房
  • 出版社/メーカー: コルク
  • 発売日: 2013/09/20
  • メディア: Kindle