読了の向こう側に一体何があるのか

名著読了後の世界が知りたくなった主婦のブログ

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

言葉の意味が、背筋をひたひた、と這いのぼってきたように感じた。

3月19日、江國香織著『真昼なのに昏い部屋』講談社文庫、読了。 真昼なのに昏い部屋 (講談社文庫) 作者:江國 香織 発売日: 2013/02/15 メディア: 文庫 自分の言葉がきちんと届く相手、ほんとうの意味での言葉のキャッチボールができる相手にもし出会ってしま…

「あんた馬鹿ね。本当に間抜けよ」 と一蹴されることがわかりきっているからだ。

3月16日、ポール・モラン著『シャネル 人生を語る』中公文庫、読了。 シャネル―人生を語る (中公文庫) 作者:ポール モラン 発売日: 2007/09/22 メディア: 文庫 「人生がわかるのは、逆境の時よ。」 しびれた……!! 全くのイメージだが、ココ・シャネルという…

幸福というものは平静と享楽だ。

3月12日、堂目卓生著『アダム・スミス』中公新書、読了。 アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界 (中公新書) 作者:堂目 卓生 発売日: 2008/03/01 メディア: 新書 かなり鬱期に入っております。 コロナショックで日経平均株価の底も抜けて、数日前…

神はそれでも、海のようにただ、そこに在るだけなのだ

2月28日、『沈黙』遠藤周作著、新潮文庫、読了。 沈黙 (新潮文庫) 作者:遠藤 周作 発売日: 1981/10/19 メディア: 文庫 この小説を読むのに、3年かかった。読み始めるまでに。 なぜかと言うと、この本には読み進めることが困難なほど、つらいことが書いてある…